グリストラップの役割
厨房では、調理器具や食器の洗浄により、油分や細かな食品くずを含んだ排水が発生します。グリストラップは、入口側のバスケットで比較的大きな固形物を受け止め、水と油の比重差を利用して油脂を水面へ浮かせ、重い汚れを底へ沈めます。
グリストラップは汚れを消す設備ではありません。分離した食品くず、油脂、汚泥を一時的にためるため、清掃しなければ内部の汚れは増えていきます。
清掃する6つの場所
バスケットだけを空にしても、水面や槽底には別の汚れが残ります。次の場所を順番に確認すると、清掃漏れを防ぎやすくなります。
- バスケット:野菜くず、米粒、麺類などの固形物を回収します。
- 水面:浮いた油膜や油脂の塊を、ひしゃくや油吸着シートなどで回収します。
- 槽の底:沈殿した細かな汚れや汚泥の量を確認します。
- 内壁:側面や角に付着した油脂、ぬめりを落とします。
- 仕切り板:付着した汚れを落とし、外した場合は正しい位置へ戻します。
- 流入口・流出口:詰まりや油脂の付着、水の流れを確認します。
清掃が必要な理由
食品くずや油脂、汚泥を放置すると、周辺の臭い、害虫、水位の上昇、排水の流れの悪化につながることがあります。汚れが少ない段階で取り除く方が、固着してからまとめて清掃するより作業しやすくなります。
ただし、臭いや排水不良の原因がグリストラップだけとは限りません。槽内を清掃しても改善しない場合は、排水管や排水溝など周辺設備も確認する必要があります。
日常清掃と本格清掃を分ける
店舗で行いやすい日常清掃
- バスケットの食品くずを取り除く
- 水面に浮いた油脂を回収する
- 周辺の汚れを落とす
- 臭い、水位、排水の流れを確認する
業者への相談を考える状態
- 槽底に大量の汚泥がある
- 油脂が内壁へ固着している
- 清掃しても臭いや排水不良が続く
- 槽が大きく、安全に作業しにくい
- スタッフの清掃負担が大きい